巻き爪矯正のすすめ方

まずはアルコールにて足全体の消毒をしてから専用のネイルツールを使って爪と皮膚との両脇の掃除をします。ここを清潔にしていないと巻いた爪によって雑菌が入り化膿してしまう原因にもなります。ですのでここを普段から清潔に保つことも大切になります。
患者さんに痛みが出ていないか確認しながら掃除をします。
(※巻き爪矯正で使用するツール類もすべてアルコール消毒してあります)

爪の脇を掃除後、ネイルマシンの目の細かいビットをつけて爪の表面を軽く削ります。平らにすることによって巻き爪矯正で使う樹脂を付けやすくします。

低粘性の第１ジェル（速乾性）にて巻き爪専用の透明の樹脂を巻いている爪の端に張りつけます。　　　　
爪の脇のラインに沿うようにピッタリ付けることがその後の工程をうまく進めるコツになります。

低粘性の専用ジェル（即乾性）にて樹脂を張りつけ、紫外線ライトを当てることにより硬化が早まります。急にライトを近づけると熱を発するため最初は遠くから、そして徐々に近づけるのがポイントです。この時も患者さんの顔を見たりお声掛けしながら熱さの確認をして施術を続けます。　　　
 

第１ジェル（速乾性）にてABS樹脂がきちんと着いているのを確認後、次は第２ジェルを爪と樹脂の間に流し込みます。第２ジェルは中粘性で紫外線ライトを当てないと硬化しません。爪と同等の硬さに固まるジェルとなっています。　　　

樹脂をゆっくりと倒すことで巻いている爪を持ち上げていきます。急激に上げてしまうと痛みが出てしまうのでゆっくりです。例えて言うなら観覧車が回るぐらいのスピードで持ち上げていきます。　　　

最初の位置から完全に倒した状態の半分ぐらいのところまで倒したあたりで紫外線ライトを当てて硬化させます。この時も熱が発生するので徐々にライトを爪部分に近づけていきます。　　

完全に固まり硬化したところで樹脂の余分なところをカットします。倒した状態で固まるので巻いていた爪が矯正された状態で固まります。
（第２ジェルは爪と同じ硬さなので爪と同化する感じになります。）　

余分な樹脂をカット後ネイルマシンにて凹凸ができないよう形を整えていきます。足趾の皮膚に当たって傷がつかないように細心の注意を払いながらの作業になります。

ネイルマシンとネイルツールによって凸凹の表面を滑らかにして最後に第２ジェルを塗って仕上げます。いわゆるコーティングの役割となります。
第２ジェルは爪と同じ硬さになるので爪の強化にもなります。

仕上がりはネイルサロンでのジェルネイルを塗ったような仕上がりになります。金具などを使う矯正法とは違うので見た目的には矯正されてるようには見えません。ですのでサンダルや足趾の先が見える履き物を履いても目立つことはありません。もちろんお風呂に入ってもプールに入っても問題なしです。